自民・二階元幹事長「政倫審」欠席でまさかの焼け太り…“帝国”維持へ最後のご奉公
自民党派閥の裏金事件の主戦場は、衆参両院の政治倫理審査会(政倫審)に移りつつある。1人をのぞき、安倍派5人衆の出席は固まったものの、国会審議で何度も名前が取り沙汰されたアノ人は欠席の公算大。高齢であることが理由だという。二階派を率いてきた二階元幹事長だ。
国会議員最高齢の85歳。弁明にすら耐えられないのなら、バッジを付ける資格はないはずだ。衆院に提出された盛山文科相に対する不信任決議案の採決に現れた二階氏は、確かにヨタヨタだった。手すりなどに寄りかからなければならないほど足元がおぼつかない。
「政治資金の処理について何ら悪びれていない二階さんが政倫審に出席すれば、何を言い出すか分からない。自民党にとって致命傷になるリスクもある。早々に出席を決めた武田元総務相は二階さんの名代。派閥ナンバー2かつ直近の事務総長を差し出すのだから、二階派についてはこれで決着ということです」(自民党中堅議員)
政倫審は委員3分の1による申し立てか、渦中の議員の申し出がない限り開催されず、出席に強制力はない。そこへ派閥領袖の二階氏が堂々と出ていけば、岸田首相は涼しい顔をしていられなくなる。岸田派の元会計責任者の有罪が確定し、派閥の会長だった岸田首相も当事者となるからだ。そんなこんなの二階氏欠席で党内は丸く収まっても、世間が容認するかどうかは別である。