石破自民が掲げる衆院選公約案に国民冷ややか…「可愛さ余って憎さ百倍」で“石破離れ”が加速
そもそも、石破氏が総裁選でも掲げていた「ルールを守る」は、第二次安倍政権以降の自民党政治で最も欠けていたことだ。
歴代政権が積み上げてきた議論を反故にし、世論の反対を押し切り、国会審議を経ずに何でもかんでも「閣議決定」で一丁上がりの暴政。国会答弁では首相も閣僚も官僚もそろって平気の平左で嘘をつき、やりたい放題。まさにルール無用の極悪政治で、そのなれの果てが裏金事件だったわけだ。
■国民は石破氏の「ルールを守る」政治に期待したはずなのに……
今年、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平(30)が史上初のシーズン「50本塁打50盗塁」を記録したベースボール、日本人選手が金銀銅メダル計45個を獲得した今夏のパリ五輪の各競技だって、厳格な「ルール」に基づく。これらが「ルール無用」「反則何でもあり」であれば、そもそも試合にならないのだ。
だからこそ、国民は石破氏の「ルールを守る」政治に期待したはずなのに、総裁選に勝ち、首相に就いた途端、あっという間に前言を撤回。自ら率先して「ルール破り」を犯しているのだから何をかいわんや。裏金事件に対して「厳しい反省と強い倫理観の下で不断の政治改革、党改革に取り組む」というのであれば、裏金議員の非公認は当然で、最低でも比例重複はあり得ないのに「原則公認」「比例重複あり」に舵を切る方針というから無茶苦茶だ。