百の悪事を公表して、その裏の1つの嘘を隠そうとしているかのよう
岸口氏は「文書を渡した席に同席しただけ」「文章は作成していないし、事実かもわからない」と言う。だったら会見しなきゃいいだろ当事者じゃないんだから。何か後ろめたいことがあるから言い訳してるんじゃないのか。それに最初は「見ていない」と言っていたが会見では「読んだ」と言い出した。だったら「こんな不確かな文書を渡すのはやめましょう」とその場で止めるのが筋だろう。
■ちょうちん質問には流暢な答え
白井氏にいたっては「噂レベルの情報を話した」「あちらの方が情報収集能力があるので必要ないと言われた」と答えた。え、あなた何を会見しに来たの? 何にも影響力のあることしてないじゃない。事実かどうか聞かれ「噂話があったのは事実だ」って、それじゃ何でも事実になっちゃうよ。
皆さんあまりにもあけすけに喋るので逆に心配になっちゃうよ、もう少し隠すとか嘘をつくとかしたらどうだ。そうかなるほど。百の悪事を公表して、その裏の一つの嘘を隠そうとしているのか。
選挙のあり方が変わり、記者会見のあり方も変わってきたのか。フリー記者を受け入れ、時間制限なしにすれば、今度は元維新の候補者が3人を称えるちょうちん質問を始める。またそれに対する答えが、擦り合わせたように流暢なのだ。
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