登板直前に新制度決裂…マー君に「黒星」をつけた真犯人
新制度が合意するどころか決裂したというニュースは、当日の昼間のうちに各球団フロントの間を駆け巡ったらしい。
日本シリーズに王手をかけた楽天の田中将大(25)が第6戦のマウンドに登ったのは、その数時間後だった。
田中は巨人打線に12安打を浴びて4失点。昨年8月から続いていた不敗記録は38戦で途切れてしまった。
「楽天はできれば旬のうちに田中の希望をかなえてやりたいし、米国側はいますぐにでも話題の田中が欲しい。日米球界とも基本的に向いている方向は一緒なので、入札制度はじきにまとまるでしょう。ただ……」と前出の球団幹部がこう続ける。
「ここまで田中の気力を支えていたのは今オフの大リーグ挑戦、つまり日本での登板は今年が最後になるということだったはずです。なので入札制度の最終的な話し合いがこじれたと知れば、その気持ちがプツンと切れてしまったとしてもおかしくありませんよ」
田中に黒星をつけた張本人は、巨人打線ではなく別にいるというのだ。