二岡に米コーチ修行斡旋 巨人の狙いは「松井監督」への備え
「松井のためですよ」
球界関係者がそう言うのは、今オフに日本ハムから戦力外通告を受けた二岡智宏(37)のことである。
一部で「引退、ヤンキースにコーチ留学」と報じられた二岡は、現役続行を最優先とし、現在もトレーニングを続けている。実際には引退を決断したわけではなく、他球団からのオファーを待っている状態だ。
今季は36試合の出場で打率.071、本塁打ゼロ。それでも、リーグ優勝した昨年は代打の切り札として.353の高打率を残していることで、DeNAなど在京球団が水面下で獲得に向けた調査はしていた。が、今季の不振と両足に抱える故障がネックとなって、戦力外通告を受けてから2カ月が経過した今になっても、引き取り手が現れていない。年内に他球団からのオファーがなければ、正式に引退を表明することになっている。
「その二岡に巨人から、『ヤンキース傘下のマイナーリーグでコーチをやらないか。期間は2年。もちろん、巨人がサポートをする』と連絡があったのは、日ハムから戦力外通告を受けた直後のことだと聞いている。本人が現役続行を希望しているため、このコーチ留学の話はペンディング状態になっているものの、引退が正式に決定すれば、留学することになるはずだ」