メダル逃がすも…早くも始まった高梨沙羅「大学進学」争奪戦
大舞台での追われる立場、4日目まで日本にメダルなし、五輪にピタリと照準を合わせてきたライバルたちのジャンプ……。そんなことも高梨のジャンプを微妙に狂わせたのだろう。
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メダルこそ逃したが、すでに高梨の大学進学を巡って、激しい争奪戦が繰り広げられているという。獲得に熱心なのは、早大と東海大の両大学だそうだ。
東海大のOBにはソルトレークシティー、トリノ五輪のノルディック複合代表の高橋大斗、長野五輪女子モーグル金メダリストの里谷多英らが名を連ね、早大はアルベールビル、リレハンメルの両五輪のノルディック複合団体金メダリストの荻原健司、河野孝典らを輩出している。ともに大学スキー部の強豪、名門だ。
スキー関係者がこう語る。
「女子ジャンプが五輪種目に採用されてから、両大学ともこの種目に力を入れています。早大には高梨の2歳年上の小林諭果(スポーツ科学部1年)が昨春入学している。小林はナショナルチームジュニア、ユニバーシアード大会代表。小林の1歳下の有力選手は今春、東海大に進学することになっています。スキー部全体、女子ジャンプの強化にも高梨は是が非でも欲しい選手でしょう」