メダル逃がすも…早くも始まった高梨沙羅「大学進学」争奪戦
大学は少子高齢化でどこもPR、差別化に懸命。スキーに限らず、優秀なスポーツ選手の争奪戦は年々激しくなるばかりだ。大学のイメージアップにもなるし、受験生が増えるなどの財政的なメリットもある。
特に早大はスポーツ科学部をつくり、在学生から五輪のメダリストを出すのがひとつの目標になっている。冬の五輪で在学中にメダルを取ったのは、前出のアルベールビル五輪ノルディック複合団体の荻原健司だけだ。
高梨は将来について、具体的なコメントを出していない。現在、通信制のグレースマウンテンインターナショナルスクールに在学。競技の合間に1日11時間も勉強するなどして、2012年8月には高校卒業認定資格試験に合格している。もちろん大学だけでなく、スキーに力を入れている企業も指をくわえて見てはいないだろう。
まさかのメダルなしに終わったとはいえ、高梨争奪戦の火ブタがいよいよ切られる。