浅田真央がソチ五輪フリー曲に「ラフマニノフ」を選んだ意味

公開日: 更新日:

 3歳からバレエを習っていた真央は5歳からリンクに立った。
「足首が鍛えられてバレエが上達する。そう考えて(母親の)匡子さんは真央ちゃんにフィギュアを学ばせたのです」(浅田家の知人)

 当時フィギュアをやっていた子供たちは例外なく、伊藤みどりの「銀メダル演技」をビデオで繰り返し見た。3Aの大技に憧れ「私もトリプルアクセルを跳ぶんだ」というのが、子供たちの口癖になった。

 真央も伊藤の演技を、それこそビデオテープが擦り切れるほど見てきた。3Aという高難度のジャンプに感動すると同時に失敗しても諦めずに3Aを跳んだチャレンジ精神に感動した。

「もしもみどりちゃんが五輪の舞台で難なく3Aを決めていたなら、真央ちゃんはこのジャンプに今ほどこだわりを持っていたかしら。名古屋で生まれたみどりちゃんのあの逆転ドラマが、真央ちゃんを3Aの虜にしたといっても過言ではないと思う」(前出の知人)

 伊藤みどりがアルベールビル五輪で3Aを跳んでから22年。真央がソチで演じるフリー曲、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」は、伊藤が3Aを成功させたときと同じだ。最後の五輪に、伊藤みどりが不屈の精神で3Aに挑んだラフマニノフの代表曲を選んだのは単なる偶然ではないだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…