愛弟子が次々開眼…巨人・松井臨時コーチの“置き土産”
宮崎キャンプで松井秀喜臨時コーチ(39)の指導を受けた巨人の大田泰示(23)が25日、韓国サムスンとの練習試合に「1番・中堅」でスタメン出場。4打席目に右翼後方の防球ネットに当たる特大のソロ本塁打を放った。
「今日の本塁打は今までと違う」と自画自賛の当たり。この日から一軍に昇格したが、初回にも左前打で2安打。「死ぬ気でラストチャンスくらいの気持ちでやらないと」と話した。
現在はヤンキースの臨時コーチを務めている“師匠”も一安心ではないか。球団や原監督の方針もあって、最も重点的に教えたのがこの大田だった。
「引き付けて右腰で打て」「A・ロッドの体の使い方を見ろ」とアドバイス。ゴジラ効果がすぐに出たかはともかく、この日の本塁打は逆方向だった。
■2年目の坂口も好調
松井コーチは夜も精力的だった。宿舎で中井、宮国といった「二軍強化指定選手」限定で夕食を共にした。さる球団関係者がこう言う。
「松井は別の日にも大田らを誘って外で食事を取っている。ああだこうだと技術指導をしたわけではなくて、自身の経験を話し、大田の苦悩を聞いてあげたみたい。つまり大田は朝から晩までゴジラを独占していたも同然。練習試合の1本塁打くらいでは、恩は返せません」