日ハム大谷 3日でフォーム修正&快音連発の驚異的センス
プロ野球キャンプといえば、1カ月間、ほぼ練習漬け。今年は1日1000スイングをノルマにした選手もいる。野手にとってはこの時期、振り込むことが何より大切だといわれている。
そんな中、キャンプの本格的な打撃練習はフリー打撃の3回だけ。にもかかわらず、野手として出場した4試合で17打数8安打、6打点と打ちまくっているのが日本ハムの大谷翔平(19)だ。
投手と野手の二刀流といっても、今年は投手中心。キャンプ中もオープン戦に入ってからも、投手としての調整がほとんどだった。それでも左中間へ本塁打を放つなど打ちまくっている。
「キャンプで初めて打撃練習をやったときは上体が前に突っ込み、打つポイントも前に出ていたんです。首脳陣も『これじゃ、打てないんじゃないか?』と心配していたのですが……」
と、日ハムOBのひとりがこう続ける。
「それが、たった3回のフリー打撃で、きちんと修正してしまったんですから。コーチがマンツーマンでアドバイスしたわけでもないし、首脳陣はしばらく静観するつもりでいた。なのに、いつの間にか自分で欠点を直して、実戦では理想的なフォームで打っている。栗山監督もたまげたそうです」