ELリヨン戦に見たユベントスと低迷ミランとの「決定的な差」
勝ち点81でセリエA堂々首位のユベントス。約半分の勝ち点42しか稼げず、10位に甘んじて来季EL出場圏内の5位も厳しいACミラン。イタリアを代表する名門チーム同士だが、リーグ戦の成績には大差がついた。
一体全体、何がどう違うというのか? それは日本時間4日早朝キックオフの欧州リーグ準々決勝第1レグ、リヨン(フランス)─ユベントス戦でもハッキリしていた。
ユベントスは3DF─1ボランチ─4MF─2FWの布陣。先発したキエッリーニ、ボヌッチのイタリア代表DFが鉄壁の守りを見せ、代表でもプレーメーカーとして活躍するMFピルロが1ボランチに入る。やはり代表組のMFマルキージオが中盤を引き締め、FWオスバルドが前線で精力的に動き回る。
もっとも、ユベントスがACミランよりも選手層が厚く、それでリーグ戦首位キープというワケではない。イタリア在住サッカージャーナリストがこう説明する。
「11年にユベントスの監督に就いたコンテ(元イタリア代表MF)は、対戦相手によって3DFと4DF、2トップと3トップなどを使い分けているが、戦術がしっかりチームに根付き、誰がプレーしても攻守の好連係が取れている。序盤から監督がコロコロ代わり、指導歴ゼロのセードルフに采配を任せるようなミランとは大違いです」