珍プレー続出 「統一球問題」より深刻なプロ野球の「技術低下」

公開日: 更新日:

 セ・パはここまで25~27試合を消化。失策数だけ見ても、すでに両リーグとも90を超えている。ボールが飛ぶ、飛ばないというより、技術低下の方がよほど問題だ。

■「速く投げる」「遠くに飛ばす」を優先

 なぜ、プロ野球選手はこんなに下手になったのか。プロと大学で指導経験がある高橋善正氏(評論家)が言う。

金属バットとスピードガンの影響が大きい。選手も指導者も子供の頃から技術の基本や基礎的な知識より、とにかく遠くへ飛ばす、速い球を投げることばかり重視する。打者は守備が下手でもガンガン打てばスゴイといわれる。金属バットは折れないので芯に当てる技術を磨かず、少々つまっても外野の頭を越えるためのパワーを求める。大学に入っていきなり木製バットで打つとヒットが出ない。投手もそう。子供の頃から130キロだ140キロだと球速にこだわり力いっぱい投げる。そんな投球では誰だって力む。力をコントロールできないから制球力だって身につかない。楽天の松井裕はその典型です」

 打てばいい、速い球を投げればいい、で育った子供たちがやがてプロになる。結果、バントや守備練習をおろそかにする。四球を選ぶより、ボール球に手を出してでもヒットを打ちたがる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議