珍プレー続出 「統一球問題」より深刻なプロ野球の「技術低下」
「ある時、王さん(ソフトバンク会長)と話していたらこんなことを言っていた。『0-0の九回裏2死満塁、3ボール2ストライクから、ワンバウンドのフォークボールがきた。よく見れば押し出し四球のサヨナラ勝ちなのに、今の選手は空振り三振しても、フォークだからしょうがないだろうと言わんばかりにベンチに帰ってくる』と。日頃からブルペンに入るなどフォークを見極めるための努力をしない。投手も、逆球なのに空振り三振をとるとマウンドでガッツポーズをする。自分はミスしているのに、結果がいい方に転んで得意になっている投手が7割ぐらいいる。本当なら恥ずべきことです」(前出の高橋氏)
■年俸1億円以上は60人以上
こんな選手が増えたから、「自分は打撃が弱いから守りで一流になって使ってもらおう」とか、「バントのスペシャリストになってやる」という気概ある選手も激減。
「昔に比べ年俸は格段に上がったが、プロとしての意識、プライドは著しく低下した」と高橋氏は言う。
前出の松野氏は、スポーツマスコミの責任も大きいと指摘する。