巨人・原監督が「勝つため」と断行したコーチ陣の“配置転換”
シーズン中の配置転換といえば、11年に楽天がやった。星野監督が交流戦前に8人ものコーチを入れ替えたが、その年の交流戦で9勝13敗2分けの9位と惨敗。13勝10敗1分けで3位と健闘した前年から順位を落とし、シーズンでも4位に終わった。
■外された吉原コーチを直撃すると…
見せしめのような人事に選手やコーチが萎縮。失敗が許されないという空気がチームに充満し、雰囲気が悪化したともっぱらだ。現に巨人ナインも「そもそも、直接の責任者の投手コーチはどうなるんだ?」とウワサし始め、余計な神経を使うことになっている。
「勝つために(コーチの)配置を変えた」とは原監督の説明。日刊ゲンダイ本紙が吉原コーチを直撃すると、「ボクの口からは言えない。監督に聞いて。監督が配置転換と言った? だから、ボクの口からは言えない。バッテリーコーチの肩書はそのまま?はい。そうですけど。あとは監督に聞いて!」と言ってバスに乗り込んだ。
冒頭の選手が言うように、異例中の異例ともいえるシーズン中の配置転換の波紋は、西武に9-1で大勝しても、まだまだ広がりそうだ。