舛添都知事 五輪会場計画「全面見直し」のドタバタと憶測

公開日: 更新日:

「猪瀬都知事とか、舛添都知事とか、関係ないです。国が(五輪)招致を勝ち取ったのですから」

 舛添都知事が思わず気色ばんだ。12日、都庁で東京五輪の調整会議が行われ、森組織委員会会長、下村文科相、竹田JOC会長、舛添都知事などが出席した。10日に舛添都知事が突然、「五輪会場計画を全面的に見直す」とちゃぶ台をひっくり返し、それについての話し合いだった。

 会議後、会見した森会長は「私も見直しに賛成である。いろいろ会場を見て回った。IOCのコーツ委員長にも話し、いい方向の見直しならと了解を得ている」と話した。

 それでも、いかにも突然の見直しに「猪瀬前知事が進めてきた案だから変更するのか」との質問が飛び、舛添都知事の答えが冒頭の発言だった。

 環境やレガシー(遺産)、資材や人件費高騰を考えての見直しとはいえ、五輪の立候補ファイルをもとに招致が決まったのが昨年の9月。それがわずか半年で「全面的に見直す」では、そもそも当初の計画がズサンだったと思われても仕方がない。

 昨年9月の開催都市決定のプレゼンテーションで、安倍首相は「(福島の)放射能汚染水は完全にコントロールされている」と力説したが、実際にはまるでコントロールされていない。当初の予算も大幅に増え、山ほど税金が投入されるのは確実になってきた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末