ロドリゲス不発…ブラジルに差を見せつけられたコロンビア
今W杯絶好調のコロンビアは、5得点のエースFWハメス・ロドリゲス(22)を擁して「4試合11得点」「失点2」と攻守のバランスが見事に噛み合い、準々決勝ブラジル戦に乗り込んできた。しかし、スペクタクルより負けないサッカーを徹底するブラジル相手に後手に回ってしまい、力の差を見せつけられた。
前半7分にブラジルが先制。左CKをファーサイドで待ち受けたCBチアゴ・シウバが左膝に当てて押し込んだ。リードされたコロンビアは攻撃に厚みを持たせ、何度も何度もブラジルゴールを急襲したいところだが、ブラジルの体を張った守りに封じられ、イライラしてはファウルを犯し、ロドリゲスも審判に異議を申し立てるシーンばかりが目に付いた。
これが後半24分のブラジルの2点目につながった。FWフッキがドリブル突破。ロドリゲスがタックルに入る。フッキは明らかに「ファウル」をもらおうとしていた。ロドリゲスの足に乗り掛かるようにして倒れ、主審はファウルを宣告した上にイエローカード。ロドリゲスは激怒。フッキはしてやったりである。
ゴールほぼ正面、距離25メートル。CBダビドルイスが、右足インサイドでこすりあげるようにして蹴ったボールは無回転でゴール右上に突き刺さり、終わってみれば、これが決勝ゴールだった。
▽コロンビア・ペケルマン監督 「我々は試合で情熱、意欲を見せた。両チームともファウルが多く、プレーが継続しなかった。ブラジルはチリ戦より良くなっていた」