組み合わせ、試合会場…アルゼンチン決勝進出は“好条件”揃い

公開日: 更新日:

【日刊ゲンダイ本紙コラム「王国インサイドリポート」】

「ワールドカップの組み合わせはいつも、一部の有力国が優遇されている」

 日本代表監督だったジーコが嘆いたのは2006年のドイツ大会前のことだった。確かに、W杯でブラジルがドイツと対戦したのは、昨日の惨敗の前には02年決勝だけ。優勝経験国同士がなるべく対戦しないような「操作」が存在しているのだとジーコは指摘した。

 昨年末、この大会の組み合わせが発表になったとき、目を引いたのはアルゼンチンだった。1次リーグで同組に入ったのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イラン、そしてナイジェリア──。優勝経験国はもちろん、強豪国は一つもない。

 試合会場も、リオデジャネイロ、ベロオリゾンテ、そしてポルトアレグレと移動距離は短い。極端な高温多湿であるアマゾン地域、あるいはレシフェなどの北東部を見事に避けていた。特にグループリーグ最終戦の行われたポルトアレグレは国境を越えればアルゼンチンである。街には彼らの母国語、スペイン語の看板もあり、限りなくホームに近い場所だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 2

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 3

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  4. 4

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  2. 7

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇