“条件”に満たない豪栄道を大関に昇進させた相撲協会の思惑

公開日: 更新日:

 相撲評論家の中澤潔氏は「相撲協会にとっては渡りに船だったのでは」とこう言う。

「これまで日本人の横綱候補は稀勢の里だったが、掛け声は勇ましいものの期待外れ。おそらく、もう昇進の望みはない。琴奨菊も今場所の12勝は出来過ぎです。協会としては、新しい日本人のスターが欲しい。そんな時に都合良く出てきたのが豪栄道。しかも、今場所2敗した白鵬も相撲内容が悪く、下り坂であることは間違いない。ここはひとつ、稀勢の里から乗り換えて、新しい日本人大関に踏ん張ってもらおうという協会の思惑でしょう」

 30日の理事会で正式に昇進が決まる豪栄道。取組後は「一生懸命やるしかないという気持ちだった。まだあまり(昇進の)実感がわかない」と話したように、当の本人が一番驚いているに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…