白鵬ついに黒星 相撲ファンが渇望していたのは「負ける横綱」

公開日: 更新日:

 観客も「待っていました」とばかりに座布団を放り投げた。

 大相撲名古屋場所11日目、全勝の横綱白鵬(29)が関脇豪栄道に初黒星を喫した。立ち合いで張り差しを狙ったものの、姑息な手は通用せず。終始ペースを握られ、不用意に投げを打ったところを浴びせ倒しでバッタリ。花道を引き揚げる白鵬の背中には、敗戦を物語る土がベッタリとついていた。

 両者の取組前から館内は「豪栄道コール」一色。取組前の時点で全勝力士は白鵬ただ一人。今場所は通算優勝回数30回がかかっているとはいえ、「また白鵬か」ではファンもウンザリだ。

 ある角界OBは「ファンにはモンゴル派閥が透けて見えている」と、こう言う。

「白鵬は同郷のモンゴル人力士には露骨といってもいいほど、手を抜くことがある。横綱に昇進した日馬富士鶴竜が、綱とりがかかった2場所で白鵬を破った取組がいい例です。逆に、そういったケースでもないと白鵬には勝てない。ファンから見ても、このモンゴル人3横綱はボス1人に子分2人という図式にしか見えませんからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…