ペーニャが打つほどオリックス関係者が気を揉む“魔の手”
「モタモタしてるとさらわれちゃいますよ」
オリックスのチーム関係者が気を揉んでいる。
5日の日本ハム戦の九回、帯広球場の場外へ消える特大の勝ち越し弾を放ったペーニャ(32)のことである。
チームは2連敗中で、後半戦に入って首位の座を明け渡したソフトバンクとのゲーム差は、今季最大の2.5に開いていた。そんな重苦しいムードをペーニャが振り払った。0-2の五回に1点差に迫る24号ソロ。今季4度目の1試合2発で森脇監督とナインの顔に笑顔を取り戻したが、対照的にチーム関係者は不安げに呟くのだ。
「ペーニャは1年契約。年俸も1億2000万円とそう高くない。25号はリーグ1位で、打点は2位。昨季まで所属していたソフトバンクは粗っぽい打撃でクビになったものの、日本球界3年目で環境にも慣れてきた。来季以降はますます計算できる。他球団が放っておくわけがありません。例えば巨人とカネの勝負になったら勝ち目はない。一日も早く契約延長交渉を始めて残留の方向でまとめないと…」
■「右の大砲」物色中