大阪桐蔭・西谷監督が明かした“日本一のスカウティング”
すでに進路が決まった部員は「西谷先生が動いてくれたおかげ」と口を揃える。
■新幹線で上京し練習試合
入学した野球エリートたちは徹底的に鍛え上げられる。昨年、4人の140キロ投手を擁する東海大相模と練習試合をしたときは、朝一番の新幹線で東上。試合をしたその足で大阪に引き返すという強行日程だった。7月にはその東海大相模と2試合の練習試合を大阪で行い、2連勝したことが自信につながった。昨年12月は丸々、授業免除で練習に明け暮れたともっぱらだ。
「みなさん、全国から(選手を)集めているといいますけど、基本は近畿地方が中心です。大阪桐蔭の選手集めが日本一凄いといわれる? (苦笑いを浮かべて)いえいえ……ウチのメンバーを見てもらったらわかりますよ。ほかの学校は『大阪桐蔭は選手を囲ってる』なんて言いますけど、デマですね」
西谷監督はこう言ったとはいえ、2年ぶり4回目の全国制覇も、西岡(阪神)、中田(日本ハム)、中村(西武)と多くのプロ野球選手を輩出しているのも、それなりの理由があるのだ。