今季3位の阪神と日ハム 過去10年成績“雲泥の差”の理由
阪神もチームづくりはフロント主導。フロントが御しやすい人を監督に据える。それがいまの和田監督(52)であり、真弓前監督(61)だ。しかし、阪神のフロントには、日ハムのような具体的なビジョンも能力もない。補強は今成をはじめとする多数の捕手が象徴しているように、いかにも場当たり的。中村勝広GM(65)は完全なお飾りで、編成のほとんどはGM以外の人たちが決めているとも。ドラフトをはじめ編成部門の最終決定権を持つ日ハムの山田正雄GM(70)とは対照的だ。そもそもオリックスで結果を出せなかった中村GMの就任は、フロント中枢部への風よけ、つまり結果が出なかったときのスケープゴートともいわれている。
次期監督候補として岡田彰布氏(56)の名前が挙がっているのも、前回優勝時(05年)の指揮官だから。フロント主導といいながら、今度は監督の手腕に頼ろうと考えているのが実情だ。