まさかのBクラス…大型補強主導したロッテ球団社長を直撃
昨オフにFAで涌井秀章(28)、シーズン途中にもキューバの大砲・デスパイネ(28)を加入させるなど大型補強を敢行したロッテだが、チームは期待もむなしく、Bクラスに沈んだ。
この結果を球団はどう見ているのか。元敏腕銀行マンで今季から球団トップとしてチームの大型補強を主導したといわれる山室晋也球団社長(54)を直撃した。
――シーズン開幕前は優勝候補の一角と期待されながら、最終的にはBクラス。率直に今のご感想は。
「なかなか(プロ野球は)思うようにはいかないということ。それに尽きます」
――ここ数年、大型補強をしなかったロッテが山室社長の就任に伴って方針を転換。「使うところには(資金を)使う」と、西武からFAした涌井に大金(年俸2億2000万円)を費やした。しかし、涌井は精彩を欠いて、結局8勝12敗(防4.21)。これがロッテにとって大きな誤算だったと思いますが。
「チームの低迷は彼(涌井)だけの責任ではありません。今年は開幕から先発投手陣が思うような成績を残せませんでしたから。チーム防御率(4・14)も失点(642点)もリーグワーストですよね? これが大きかったと思います。もう少しその数字が改善されていれば、少しは違ったかもしれませんけどね」