5年で3度世界一のジャイアンツ 「黄金時代」支える投手補強
ワールドシリーズ2勝1SでMVPを獲得したのはエースのバムガーナーだが、ジャイアンツは強力なリリーフ陣を擁して安定した戦い方をするのも特徴だ。今季の救援陣の防御率3.11はメジャー5位。守護神カシーヤ(34=19セーブ、右投げ)を筆頭にロモ(31=右投げ)、アフェルト(35=左投げ)、ロペス(37=左投げ)の4人が勝利の方程式を形成し、相手の反撃を封じてきた。
「12年にはロモがクローザーを務めたように、火消し役をこなせる投手を毎年、4~5人用意しています。ここ数年、リリーフ陣の顔ぶれが変わらないチームは珍しい。セイビアンGMが抑えを重視して大金を投じているからでもある(カシーヤら4人合わせた年俸は20億円を超える)。左右のバランスも良く、ジャイアンツの屋台骨を支えているのはリリーフ陣といっても過言ではありません」(友成氏)
かつては歴代最多の762本塁打を放ったバリー・ボンズら長距離砲が顔を揃え、大味な野球が目立った。しかし、07年にボンズが引退して以降は本拠地AT&Tパークの広さを生かすため、中距離打者の補強や育成に主眼を置いている。