資金豊富で補強も大盤振る舞い…懲りない阪神の“金満体質”
阪神が札束攻勢に出る。
日本シリーズ終了後に不動の遊撃手・鳥谷敬(33)が海外FA権を行使。米代理人のスコット・ボラス氏を起用し、メジャー移籍を視野に入れている。阪神は鳥谷に最大級の条件を提示し、残留を要請。一説には「年俸は5億円、年数は4年の大型契約」ともいわれている。鳥谷は米球界に移籍する場合、メジャー契約を希望しているようだが、米国では日本人内野手の評価は高くない。しかも鳥谷は来年で34歳。メジャー契約ではなく、結果を出した場合にメジャーに昇格できるスプリット契約になる可能性もある。そうなると一転、阪神残留の目も出てくる。
鳥谷は自身の去就について先日、12月上旬の米国のウインターミーティングまでに「(結論が)出るわけがない」と発言。メジャーか残留かの決着は年明けにずれ込む可能性もある。
一方、阪神は鳥谷の交渉と並行し、前アスレチックス2Aの中島裕之(32)の獲得も目指している。中島の代理人は鳥谷と同じボラス氏。「遊撃が守れる鳥谷流出の場合の“保険”だろう」(関係者)という声があるものの、関西出身で人気のある中島は、阪神にとって数年来の恋人。提示した条件は西武の「3年8億円」より上の「4年12億円」(いずれも推定)。結果的に鳥谷残留、中島獲得という“釣果”になるかもしれない。