原作にも“縁”がある雄平 ヒットを打つことだけに集中すべし
原作の主人公である中継ぎ投手・凡田夏之介には全球団の一軍選手の年俸をソラで言えるという特技がある。ブルペンで選手名鑑を手に、同僚選手と「年俸当てクイズ」をするシーンは、雄平が投手時代に「ブルペンで選手名鑑を読んでいる」と話していたことから発想を得た。プロの投手は、対戦経験のない打者の情報を知るため、選手名鑑を読むことがあると聞く。
原作にも“縁”がある雄平には、ぜひとも「目指せ若松! 目指せ青木!」でいってほしい。雄平は今後も定位置を確保していくだろうけど、6月で30歳。もう若くない。入れ替わりのサイクルが速いプロ野球界で確固たるポジションを得るには“セールスポイント”が必要だと思う。
ここはもう、「安打製造機」としてヒットを打つことだけに集中したらどうか。彼なら打率3割3分、もしかすれば年間200安打を打てる可能性すらあると思う。今季は10本塁打で長打もあり脚力もある。ただ、中途半端に走攻守でチームに貢献しようとか、足をアピールしようとか、そんな考えは捨て去っていい。
40歳までプレーできれば1500安打は夢じゃない。そうすればおのずと年俸1億円、1億5000万円を稼げる選手になれると思う。