高卒選手に甘くないプロの世界 中心選手はわずか1割
オリックス2位の横浜隼人・宗佑磨は身体能力が高く、肩と足は一級品。打撃も内、外角、まんべんなく打てる。今年は内野だったが、プロでは外野だろう。体ができてくれば、まだまだ伸びる可能性を秘めている。
高卒野手は難しい。各球団で中心選手になっているのは1割。試合に出たり出なかったりが1割。残りの8割はクビになる。今季のセ・リーグ最多安打、ヤクルトの山田哲人は、履正社時代から良かったが、4年目でここまで成長するとは思わなかった。指導者や練習法など、覚醒する条件が揃ったのだろう。予測が難しいのが高卒野手でもある。
高校生投手では西武1位の前橋育英・高橋光成は、甲子園で対戦した2年時より球速がアップし、140キロ台後半になったのは評価できる。楽天1位の済美・安楽智大は変化球のキレを磨かないと時間がかかりそうだ。昨年、楽天の松井裕樹の1年目を「4、5勝」と予想した。今季4勝8敗だったが、安楽の1年目は「0~2勝」ではないか。
高卒選手にとってプロは甘くない世界。浅間と高浜は覚悟して欲しい。
1位の即戦力投手では、阪神の横山雄哉(新日鉄住金鹿島)、中日の野村亮介(三菱日立パワーシステムズ横浜)、ヤクルトの竹下真吾(ヤマハ)がいいと聞く。日本ハム1位の早大・有原航平が騒がれたが、この社会人3投手は活躍すると見ている。