37億円補強のオリックス企むイチロー獲得の“ウルトラC”
宮内義彦オーナー(79)は今年6月、30年あまり率いたオリックスグループの会長兼CEOを退任した。もともと大の野球好きで知られる人が球団オーナーに専念、本体の規模や業績も以前とは比較にならないほど膨れ上がり、本気で19年ぶりの優勝を狙うだけの状況が整ったのだ。
■メジャーではレギュラー保証するチームはなし
メジャーはいま、ウインターミーティングの最中。スポーツ紙には「イチロー レッズ浮上」などの活字が躍っているものの、代理人のジョン・ボッグス氏は交渉の長期化を示唆している。
「イチローがメジャーでレギュラーを保証されることは、おそらくあり得ないでしょう」と、スポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「メジャーの年齢の壁は日本のプロ野球とは比較にならないほど高い。特に外野手は35歳を過ぎるとガクンと評価が下がり、37、38歳で引退に追い込まれるケースがほとんどです。本塁打が期待できるパワーヒッターならまだしも、イチロータイプのアベレージヒッターに対する評価はかなりシビアなものになる。同タイプだったケニー・ロフトンは40歳で引退、44歳で引退したリッキー・ヘンダーソンにしても晩年はマイナー契約でした。ひいき目に見てもイチローは年俸200万ドル(約2億4000万円)、4人目の外野手として契約できるかどうかでしょうね」