自主トレ別メニュー 日ハムドラ1有原が抱える右肘の“爆弾”
「一軍デビューには時間がかかると思う」
こう話すのは、ある早大野球部OB。後輩である日本ハムのドラフト1位・有原航平(早大・写真)について、「無理はするな」と言うのである。
10日にスタートした新人合同自主トレは右肘痛を考慮して、ただひとりキャッチボールの距離を30メートルに制限されるなど別メニュー調整を強いられている。キャンプも二軍スタートが内定。栗山監督は「2月15日の紅白戦に全力で動ければ。そこから十分に勝負になる」と言っている。前出のOBが言う。
「有原は大学時代、右肘の炎症に悩まされていたが、過去に右肘の靱帯の一部が損傷したという話もあり、無理をすれば靱帯を再建する『トミー・ジョン手術』に踏み切らざるを得ない恐れがあるというのです。実際、大学時代は定期的に病院で精密検査を受けていたし、普段から野球部のトレーナーが慎重に肘の具合をチェックしながら球数、登板を制限していた。その影響で練習量は他の部員よりも圧倒的に少なかった。肘のケアに加え、プロでは一から体づくりをする必要があると思う」
合同自主トレの3日目、有原は寒風吹きすさぶ中でキャッチボールなどを行い、「寒すぎます」と苦笑を浮かべた。キャンプの紅白戦デビューどころか、今年の大半はリハビリ生活を強いられるかもしれない。