黒田とイチロー去り マー君に「ヤ軍の重圧心配」と解説者懸念
マウンド上では孤軍奮闘を強いられる。昨季のヤンキースは貧打にあえぎ、チーム打率2割4分5厘はリーグ11位、チーム総得点633は同13位。今オフは打線のテコ入れが課題にもかかわらず、キャッシュマンGMは補強で後手を踏んでいる。補強らしい補強といえば、昨季途中にパドレスからトレードで獲得したヘッドリー内野手(30)と再契約したくらい。宿敵レッドソックスがFAでサンドバル内野手(28=前ジャイアンツ)、H・ラミレス外野手(31=前ドジャース)ら大型補強を敢行したのとは対照的だ。
ドーピング違反で昨季、全試合出場停止処分を受けたA・ロドリゲス(39)が戦列に復帰するとはいえ、実戦から遠ざかっている上に、今年の7月で40回目の誕生日を迎える“クスリ頼み”の主砲に全盛期の爆発力は期待できない。
「毎試合、1点もやれない状況が続けば、田中のプレッシャー、負担は増す。好投しても勝ちが付かない試合が続くと思う」(武田氏)
昨季終盤に故障者リスト(DL)から復帰。2試合に登板して順調な回復ぶりをアピールした。それでも患部は完治していない。むしろ、いつ痛みが再発しても不思議ではない状態だ。昨季、キャッシュマンGMが「次に切れたら手術を受けさせる」と話したのは、早めにメスを入れて万全の状態で契約が切れる20年まで働かせたい思惑があるからだ。
今季の田中は右肘靱帯が完全に断裂するリスクをはらんでいる。