弱小で地元でも不人気…イチロー入り「マーリンズ」の“正体”
「投手が打席に立つナ・リーグで、代打での出番は増えるとしても出場は100試合に届くかどうか。打席数は年間200くらい。ケガ人が出たとして250に届けばいい方でしょう。3割を打つのは難しく、安打も50本程度ではないか」と友成氏はみる。
それでもイチローにとって、マーリンズ以上の選択肢は他になかったということか。今季はあと156本と迫った3000本安打の達成が厳しいどころか、勝っても客が入らないスタンドでさびしいシーズンを送ることになりそうだ。
■首脳陣の期待は「経験」
「安打製造機」として一時代を築いたイチローの起用法はマーリンズの地元マイアミでも話題となっている。
マーリンズの公式ホームページは26日(日本時間27日)、今季のイチローに課される役割についての特集記事を掲載。マーリンズ担当のジョー・フリサロ記者によれば、マイク・レドモンド監督はイチローの出場機会を確保するのに頭を悩ませているという。
レドモンド監督はイエリッチ、オズーナ、スタントンの外野のレギュラー3人を少なくとも150試合に起用する方針だ。外野の3ポジションを守れるとはいえ、イチローがスタメンに名を連ねるのは当然、主力が休養した時に限られる。