松井裕&安楽を蹴散らした 楽天・入野の「安月給」苦節7年
楽天のドラフト5位ルーキー・入野貴大(26)がまた一歩、開幕一軍ローテーション入りに前進した。
1日のソフトバンク戦。先発マウンドに上がった「オールドルーキー」は、序盤からほぼベストメンバーの打線を最速147キロの直球と落差のあるフォークで翻弄。3回無安打無失点(3三振1四球)に抑え、首脳陣に猛アピールした。
「最初は緊張したが、周りを見渡したら落ち着くことが出来た。今日は直球を軸に思い切って投げられたし、フォークもキレがあった。今後も与えられたチャンスを無駄にしないよう、しっかり投げていきたい」とは降板後の入野。高村投手コーチが「今後も結果を残せば(先発ローテには)入るはず」と太鼓判を押せば、大久保監督も「すごいのが出てきた」と満足げだ。
昨年、ドラフトで楽天に指名されるまでは、独立リーグの四国アイランドリーグで計7年間(2008~12年は愛媛、13~14年は徳島)プレー。08年からコンスタントに成績を残してきたものの、中継ぎという地味な役割もあって、プロ志望にもかかわらず一向に声はかからなかった。