<第3回>父親を襲った“燃え尽き症候群”の顛末

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 社会人野球の都市対抗は当時、神奈川から上位3チームが代表に選ばれた。神奈川はいい選手もたくさんいて、競争も激しい。三菱重工横浜は第3代表を争うレベルのチームだった。

 足と肩に自信があった徹は1年目、いきなりその肩を壊してしまう。スタートでつまずいたものの、やがて外野手として1、2番を打つようになる。

「レギュラーとして試合に出ていたのは1年おきぐらい。大した選手ではなかったですけど、主力に近いところではプレーしていました」

 こう言う徹が大谷の母・加代子(51)と出会ったのは三菱重工横浜時代だった。加代子は三菱重工横浜の勤労部安全衛生、安全保安課に勤務、バドミントン部に所属していた。

(つづく=敬称略)

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