5度「指名漏れ」の巨人・高木勇が完封 他球団が見逃した成長
「MAX153キロという触れ込みだが、制球重視の投球になってから直球の平均は140キロ台前半。その代わり、コントロールがよくなって、スライダーやフォーク、特に横滑りするカットボールなどの変化球が生きるようになった。スピードが落ちて見栄えが悪くなったことが、スカウトたちの評価が上がらなかった原因かもしれません」(アマチュア野球担当記者)
巨人以外のスカウトはそれを見抜けなかったわけだ。
「見事ですね。非常にきっぷのいい投げっぷり。真っすぐでも力を入れるものと少し抜くものと、力の入れどころが上手。野球人として非常にいいスタートを切っている」
原監督の絶賛コメントも他球団スカウトの耳には痛いだろう。
高木勇は社会人時代、佐伯監督から「食事にこだわれ。黒豆はいいぞ」とすすめられると、すぐに黒豆の瓶詰を携帯する素直で真面目な性格。人間性も折り紙つきときては、他球団スカウトは言い訳もできない。