目下打撃2冠のロペス 巨人から漏れてくる「今年いたら」の声
■穴の多いフランシスコを獲得へ
だが、原監督が「捕手に戻すことは99%ない」とまで言って一塁に転向させたその阿部は、開幕7試合目にして捕手へ逆戻り。早々と「ロペス解雇」の前提条件のひとつが崩れた。得点圏打率に関しても、チーム内では改善の余地があったという声が少なくなかった。
ロペスは来日以来、試合前と試合後にそれぞれ最低20分、スコアラーのデータを手に、ビデオを見ながら準備と反省をするのを日課としていた。情報の蓄積は、当然のことながら、それを積み上げれば積み上げるほど力になる。今季もまだ・250と低い得点圏打率は、今後も低空飛行を続けるとは限らないという見方があるのだ。巨人時代は堅実な一塁守備も、投手陣から大きな信頼を寄せられていた。
巨人は近々、貧打の救世主として前レイズでメジャー通算48本塁打のフランシスコ内野手(27)を獲得するそうだが、昨季は287打数で116三振と穴の多い打者だ。一、三塁の守備も決してうまくない。巨人のユニホームを着て三振を繰り返すフランシスコを見て、ファンも「ロペスがいたらなあ」とため息をつくことになるのかもしれない。