広島マエケンに援護なし 「投手陣に焦り出る」と元コーチ懸念
また“見殺し”だった。22日の巨人戦に広島の前田健太(27)が先発。7回1失点に抑えながらも打線の援護なく、0-1で敗れて負け投手となった。
マエケンは「先発投手は負けがついたら先発投手の責任」と言ったが、これで今季は1勝2敗。防御率1.50の好成績も勝ちに見放されている。先発した5試合の援護点は「2点、2点、1点、0点、0点」。平均1点だから、完封する以外に白星がつかない計算になる。昨年まで広島の一軍投手コーチを務めた評論家の山内泰幸氏が言う。
「強いて言うと、開幕戦は先制点を献上、2戦目は得点直後に失点するなど点の取られ方が良くない。状態が良い時はゆったりしたフォームからコントロールで勝負できていたが、昨季からストレートの球速アップを意識していて、球速が上がった半面、上半身に力が入っている印象で、勝負どころで右打者の外角、左打者の内角への球がシュート回転し、甘くなったところを打たれている。ただ、それにしても今季はチームが貧打に喘いでいることもあり、援護が少ない。投手の立場とすれば、1点も取られたくないと考えながら投げるのは精神的につらく、ストレスがたまる。気持ちに焦りも出てくる。マエケンとしては我慢のしどころだと思います」