錦織に優勝の可能性は? どこよりも早い全仏オープン大展望

公開日: 更新日:

 男子テニス錦織圭(25=世界ランク5位)は、第1シードで臨んだバルセロナ・オープンを連覇。昨年からクレーコート(赤土)での大会で好成績を挙げていることから、5月24日に開幕する全仏オープンに注目が集まる。

 テニスのツアーが行われる会場のサーフェス(コート表面の素材)は、ほとんどがハードだ。アスファルトの上に化学樹脂がコーティングされているコートは、ボールの速度が増すので、高速サーブを有する選手が有利といわれている。クレーが舞台の全仏はハードとは真逆だ。

 テニスジャーナリストの塚越亘氏が言う。

「クレーは球足が遅くなるためラリーが続きやすい。スタミナが豊富でトップスピンをかけた球を深く打ち返す選手が有利です。天候にも左右されやすく、風が吹けば砂が飛び、雨が降ればボールに赤土が付着し、重くなって弾まなくなる。4大大会の中では、最もタフな試合となります」

 錦織より上位のジョコビッチ(27・同1位)、フェデラー(33・同2位)、マレー(27・同3位)、ナダル(28・同4位)のうち、クレーに強いのはナダル。全仏は05年から4連覇を成し遂げ、10年から5連覇中。まさに「クレーの王者」だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…