バルセロナ大会連覇誓う錦織 クレーコートに潜む“落とし穴”

公開日: 更新日:

「今年も、この大きな大会で優勝を目指したい」――。

 男子テニス錦織圭(25)が20日開幕のバルセロナ・オープン(スペイン)での連覇を誓った。

 10日は住宅設備メーカーとのパートナーシップ契約発表会に出席。練習拠点の米フロリダ州から衛星会見した錦織は来週から始まる「クレーコート(赤土)シーズン」に向けて練習を開始したことを明かし「去年、いいテニスができたし、いい感触を掴んでいる」と自信を見せた。

 昨季、この大会では第4シードから頂点に立ち、8月の全米オープンでの快進撃につなげた。今季もクレーシーズンで結果を残して終盤戦につなげるとしているが、ハードコートとは対照的にクレーコートは球足が伸びず、効果的なショットを出すには一球ごとに確実に力を込めて打たなければならない。長期戦も増えるため、体力の消耗が激しく、番狂わせが起きやすい。だから、クレーコートを得意とする世界ランク下位の選手が、上位勢を負かすのは珍しくないのだ。昨年のバルセロナ・オープンでは第2シードのD・フェレール(スペイン)が初戦で格下相手に敗れるなど、波乱が起きた。

 クレーコートを「得意」と公言する錦織といえど、気の抜けない戦いが続く。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…