NFL看板QBには厳罰 日本プロ野球からはなぜ“不正”消えない
■どの球団もスネに傷…
スーパースターだろうと容赦しない米スポーツ界に対し、赤信号もみんなで渡れば怖くない、長いものには巻かれなきゃとばかりに、平気な顔して不正をしたり、おかしなことを看過したりしているのが日本のプロ野球界だ。
露骨なのがオフのFA交渉。タンパリングはやり放題で、交渉解禁時には行く先が決まっている選手がほとんど。昨年は夏場に移籍先が決まった選手もいたという。
ドラフトのいかがわしさについても枚挙にいとまがない。本来はどの球団も平等に選手を指名する権利を有しているはずなのに、なぜか意中の球団以外はプロ入りしないという選手が後を絶たない。
そのおかげで、まんまと有力選手を手に入れてきた典型例が長野(09年のドラ1)、沢村(10年のドラ1)、菅野(12年のドラ1)と立て続けに獲得してきた巨人ではないか。
タンパリングは“申告罪”だ。あるいはどの球団もスネに傷があるから、自分のところを棚に上げて不正だと糾弾するわけにいかないのか。