阪神も藤川狙いだった プロ野球は「メジャー帰り」になぜ垂涎
過去をひもといても、メジャー帰りの選手は総じて争奪戦となり、高い給料で日本に戻ってくるものの、故障や衰えで活躍できない選手の方が圧倒的に多い。これまでメジャーから出戻ってきた選手は39人。そのうち、そこそこ活躍したといえるのは、投手なら石井一久(メッツ→ヤクルト、西武)、五十嵐亮太(ヤンキース3A→ソフトバンク)、岡島秀樹(レッドソックス→ソフトバンク)、野手なら新庄剛志(メッツ→日本ハム)、井口資仁(フィリーズ→ロッテ)くらいのものだ。
アメリカ野球愛好会副代表の鈴村裕輔氏が言う。
「日本に戻ってくる選手の多くは高齢化に加えて、メジャーの引き取り手がなかったり、3Aにいたりして選手として旬の時期は過ぎてしまっている。3Aは日本のプロ野球と比べてもレベルが低く、3Aに近いレベルの選手であれば、日本で活躍できてもせいぜい1年間。複数年にわたって結果を出すのは難しいでしょう」
■選手を正当に評価してオファーを出すべき
それでも日本のプロ野球が懲りもせず、大金を積んで彼らを獲得するのには、日本球団スカウトの体質に問題がある。在京球団の渉外担当がこう言う。