かつては微妙な関係…イチローと田中の初対決は“痛み分け”
日本時間16日のマーリンズ─ヤンキース戦で注目された、イチロー(41)と田中将大(26)の初対決。「2番・中堅」で5戦ぶりにスタメン出場したイチローは一回、田中の甘く入った150キロの直球を捉え、一、二塁間を破る右前打を放つ。三回の第2打席は先頭で打席に立ち、低めの変化球を打ち損じながら、二塁への内野安打で出塁。ヤンキースのエース右腕から序盤の2打席でマルチ安打を記録したが、すぐさま返り討ちに遭う。
同点で迎えた五回1死一塁の場面ではカウント1-2と簡単に追い込まれると、最後はこの日最速となる152キロの直球に手が出ず見逃し三振。1点をリードした七回2死二塁の好機では変化球を引っ掛けて遊ゴロに打ち取られた。
田中は5勝目を狙ったが、7回を1本塁打含む9安打2失点で2敗目を喫した。田中は試合後、「完敗としかいいようがないですね」と振り返った。
■気になる2人の微妙な関係
田中はイチローとの直接対決について「楽しみ」と語る一方で、「(イチローとは)松坂さんみたいに物語があるわけじゃないんで……。すいません」と過剰反応を示す日米メディアに困惑した様子だったが、イチローの方は別だろう。これまで度々田中を意識するかのようなコメントが飛び出すなど、2人は微妙な関係だからだ。