かつては微妙な関係…イチローと田中の初対決は“痛み分け”

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「どんなオファーを提示したか、というよりも、このオファーを受けたことへの覚悟と自信に敬意が払われるべきだろう」――。

 昨年の1月に田中がヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約160億円)の破格契約を交わした際のイチローのコメントだ。

 当時、メジャー投手史上5番目となるこの高額契約は全米の話題になった。ヤンキースは大リーグを代表する人気球団。金額に見合った働きができなければ、地元メディアやファンの期待は批判や不満になって跳ね返ってくる。冒頭のコメントは田中の度胸の良さに感心したというよりも、「事の重大さをどこまで認識しているのか。その覚悟はあるのか、と田中に問うたものでしょう」(現地取材記者)と受け止められた。

 かつてはメジャーを代表する安打製造機と持ち上げられたイチローも、ヤンキースに移籍した12年途中からは出場機会が激減。昨季は4人目どころか「5人目の外野手」の扱いに甘んじた。憧れのヤンキース入りの希望をかなえながらチャンスが限られる自らとは対照的に、ピンストライプのユニホームに袖を通すことの重みを理解していないようなルーキーの田中が話題を独占。その複雑な心境が、昨季から何かと田中を意識した言動になって表れた。

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