「帰化?全然悩まなかった。ハワイのお父さんとの電話は1,2分で終わっちゃったよ」
「その人が、日本に合わせなきゃダメ。そのためには、人の話を聞いてコミュニケーション取らなきゃ。そうでないと、どこにも行けないし、何も始まらない。コミュニケーション取ることが一番大事」
彼はハワイで、こう言われて育った。
「人の話、聞きなさい。年上の人の話、聞きなさい。好き嫌いがないように。人の家に行って『コレ、食べられない』は恥ずかしいよ」
「これ守っているとコミュニケーション取れてアウェーでなくなるよ(笑い)。それでも嫌な人に会ったとき? 相手にしてたらストレスたまるから、相手にしない。それができない立場の人だったら、心はないけど、手を合わせる(笑い)。あとは、おいしいもの食べてストレス発散して、よく寝て、忘れる(笑い)」
あすは、いよいよ最終回。来月の名古屋場所で新大関デビューする照ノ富士ら若手有望力士の台頭が感じられる大相撲。期待の若手の多くは、やはり外国人力士だ。武蔵川親方に、外国人力士の“心”について聞いてみたい。(つづく)
取材・構成=ノンフィクションライター・渡辺勘郎