プロに7者連続K 来年ドラフト“超目玉”創価大・田中の評価
ネット裏で雑談していたスカウトの目が一斉にグラウンドに向いた。
7月3日に開幕するユニバーシアード(韓国・光州)に臨む大学日本代表の壮行試合として行われた昨29日のNPB選抜との試合。三回から登板した創価大3年の田中正義が、圧巻の投球を見せたのだ。
4回を投げて7者連続を含む8奪三振の快投。プロの二軍を力でねじ伏せ、一本の安打も許さなかった。MAXは153キロ。一軍経験のある西武山川、ロッテ大嶺翔、ヤクルト谷内らが手も足も出なかった。
田中は1年夏からエースナンバーを背負った創価高時代に右肩を痛め、外野手に転向。創価大進学後に投手に再転向し、リーグ戦デビューとなった2年春に一気に才能が開花した。
その年の大学選手権で3勝を挙げ、創価大の4強進出に貢献。一躍、プロ注目の右腕となり、阪神の中村GMは2年生になったばかりの田中をこう絶賛した。
「今年でも1位? 十分にその力がある。すべてにおいて別格。すごいのが出てきたね」