FA移籍組軒並み苦戦の巨人 “実力主義”が大物獲りの障害に
二軍の岡本和真(19)と和田恋(19)の両内野手が昨6日、ジャイアンツ球場の室内で行われた一軍練習に参加した。「『村田がぴりっとしないから、高卒1、2年目のお前らにもチャンスがあるぞ!』という原監督のメッセージ」(前出の関係者)ともっぱらだ。
2年目の片岡治大(32)と1年目の金城龍彦(38)は故障で離脱中。開幕二塁の片岡だが、昨オフに球団が同じポジションのグリエル獲得に乗り出したことでも、チーム内の立場がうかがえる。
1年目の相川亮二(38)は第一捕手でも加藤との併用。4年目の杉内俊哉(34)こそ先発ローテを守っているが、FA選手だろうが「実力至上主義」を貫く原監督の“鬼采配”は、未来の大物獲得に影響がありそうだ。
「西の球団のFA権を持つある大物選手が『巨人はFAでも試合に出られないんですね』と漏らしたことがある。ポジション争いはもちろん競争だけど、ある程度の実力では巨大戦力に埋もれてしまう恐れがある。巨人のFA選手の苦戦ぶりを見れば、尻込みする者が増えても不思議ではない」(球界関係者)
貧打解消へ、今から腕まくりする巨人。現在借金1のシーズン同様、オフも苦戦が必至な情勢だ。