2カ月未勝利のG高木勇 球宴「監督推薦」で休養なしの皮肉
巨人の高木勇人(26)がDeNA打線にボコボコにされた。26歳の誕生日だった13日の試合で、初回の先頭打者から2者連続本塁打を浴びるなど、3回5失点でプロ最短KO。6敗目(6勝)となった。
5月24日の中日戦で6勝目を挙げてから7試合の登板で4連敗。2カ月近くも白星から遠ざかっている。昨年のドラフト3位で入団し、抜擢された一軍キャンプから飛ばしてきた。今、まさに未経験の疲れを感じているのかもしれない。
他球団のスコアラーは「カットボールが代名詞みたいになっているけど、春先は直球やシュート系のツーシームでも140キロ台後半が出ていた。最近は球威が落ちて、抜群の制球力も甘くなっている。他球団のマークが厳しくなっているのはもちろん、開幕から先発ローテで回っている疲れが原因でしょう」と分析する。
この日の最速は146キロ。140キロ台そこそこの球も多く、数キロの差と数センチの甘さが命取りになっているという指摘である。
17日からの球宴に「監督推薦」で選出されている。新人ながら破竹の勢いで6勝を挙げたことが評価された。これには本人も大喜び。カットボールやシュート系の球を駆使する同タイプの投手に、ファン投票1位の広島・黒田がいるからだ。高木勇は社会人時代からメジャーリーガーの黒田を研究していた。新人とはいえ、もう26歳。“弟子入り”のチャンスを虎視眈々と狙っているというのだ。あるチーム関係者が言う。