早実4強 清宮は桑田以来の1年生2発、打率では清原超え
早実(西東京)の清宮幸太郎が史上初の1年生2試合連続本塁打で4強入りに貢献した。
17日の準々決勝・九州国際大付(福岡)戦。2―0で迎えた四回の第2打席、その初球だった。先発右腕・野木の内角130キロの直球を振り抜くと、打球は弾丸ライナーとなってあっという間に右翼席ポール際に突き刺さった。ゆっくりとダイヤモンドを一周。スタンドからは大歓声が沸き起こった。
1年生の甲子園2本塁打は83年PL学園の桑田真澄以来2人目。2試合連発は史上初の快挙である。
左腕エース・富山に代わった七回無死一塁の第4打席は、初球135キロの外角高め直球を逆らわずに左中間へ。これがフェンス直撃の二塁打となり、追加点につなげた。
初回の第1打席は止めたバットに当たる投ゴロ。この時、左手親指の付け根を痛めた。テーピングで応急処置。四回表の守備に就くのが遅れたものの、「(本塁打は)体の近くに来ると思っていた。打ちやすいところ。逆に力が抜けてよかった」と痛みもどこ吹く風の豪快な打撃で4打数2安打1打点。甲子園4試合で16打数8安打で打率5割となった。8打点と2本塁打は桑田に並んで1年生歴代1位タイである。