巨人ドラ1岡本 正三塁手取りライバルは村田よりも新外国人
巨人ドラフト1位ルーキー岡本和真(19)が28日の中日戦で一軍デビューを果たした。
7点リードの七回無死一塁から代打で登場。東京ドームが大歓声に包まれる中、初球を打って二飛に倒れた。そのまま三塁の守備に入り、三塁ゴロを無難に処理。デビュー戦を勝利で飾った。原監督は「本人の中で一歩踏み出したというところ。生涯忘れられない打席だろうし、サードゴロをさばいたっていうのも、いいスタートを切ったと思う」と目を細めた。
先輩たちも興味津々だ。前日27日に一軍初昇格。試合前のフリー打撃中、岡本がスタンドに弾丸ライナーでブチ込む姿を見た長野は「打撃が柔らかいですよね」とボソリ。この日、先制打を放ってお立ち台に上がった坂本も「初々しい感じでいい刺激になる」と台頭を待ち望んでいるようだ。
来季以降のライバルは正三塁手の村田、と思いきや、これが別人になるかもしれない。チーム関係者がこう言うのだ。
「今季の深刻な貧打の“戦犯”は、どうしたって高年俸の阿部(36=打率.245、5億1000万円)と村田(34=同.234、3億円)の2人になるでしょう。でも来季はこの2人が一塁で併用される可能性が高い。空いた三塁にはソフトバンクの松田クラスをFA補強するか、強打の外国人選手を獲得する方針。今季途中に三塁も守れる助っ人を2人も補強したことでもそれは明白。三塁は引き続き、『補強ポイント』なんです。レギュラーを張っているのは坂本だけと、生え抜き高卒野手にとってはシビアなのが巨人ですから」
岡本のライバルは、まだ見ぬ助っ人になりそうだから、ハードルは高い。