現役最多安打の松井稼が語る 「対戦して手ごわかった投手は」
コラム【橋本清の取りたて直送便 “本音を聞きたい”】
「そりゃあもう、私の教え子の中ではアイツがナンバーワンだったね」
PL学園の中村順司元監督がこう言っていたのを思い出します。18年間で39人のプロ野球選手を育てた名将。ボクの恩師でもあるその監督に「最も身体能力の高かった選手は?」と聞くや、間髪入れずに返ってきたのが松井稼頭央(39)の名前でした。
7月28日のソフトバンク戦で日本での通算2000安打を達成。大リーグでも615安打を放っている稼頭央は09年にすでに「名球会」入りを果たしているものの、「東北での達成。これほどうれしいことはない」と笑顔がはじけました。8月19日の西武戦では、柴田勲さん(元巨人)を抜いてスイッチヒッター最多となる2019安打も達成した稼頭央は、日本でプレーする現役としては最もヒットを放っている選手になります。
その稼頭央に「これまでに対戦した投手で最も手ごわかったのは誰?」と聞きました。
うーん……と少し考えてから挙げたのが、ロッテ時代の伊良部秀輝、元ソフトバンクの斉藤和巳、日本ハム時代のダルビッシュです。