U-18W杯V逸も…先輩たちが語る清宮「グラウンド外の素顔」
自分の打撃に思考が集中し、周りが見えない。堀内のように「変化球を振らされている。4番だからストレートはなかなか来ない。ストライクを狙っていけ」とアドバイスをくれる先輩がいたものの、清宮の態度がベンチのムードを悪くするとの声も少なくなかった。西谷監督には「(うまくいかなくて)アーとかウーとか言うな」「視野を広く持て」と注意を受けたのもそのため。先輩からは「早くベンチに帰ってこい」「打てなくてもベンチで声を出せ」と怒られた。
試合のなかった2日夜、チーム全員で焼き肉に出かけた。清宮は、舩曳(天理=3年)、上野(中京大中京=3年)、成田(秋田商=3年)、高橋純(県岐阜商=3年)と同じテーブルに座り、好物の牛タンをはじめ、黒毛和牛のハラミなど5、6人前をペロリと平らげたという。舩曳は「自分は関西人(兵庫出身)ですから、率先して肉を焼いてました。そういうのが好きなんですよ」と言いながら、その時の清宮の様子についてこう言った。
「最初はただ肉を食べているだけだったので、『働けよ!』とツッコミを入れました(笑い)。そっからはドリンクが来たら先輩に手渡ししたりするようになりました。まあ、清宮も1年で代表に入って一番しんどいとは思うんです。ただ、代表に入りたくても入れなかった2年、3年が大勢いるわけです。1年とはいえ選ばれた以上は、しっかりするところはしないといけないと思っていました」